最近のボードゲーム

封建領主

箱庭系経営ゲーム。資源の出方はダイス運に左右されるが、意外とバランスは取れている。資源あふれすぎと思ったらあっという間になくなっていたり。他人を直接攻撃できるが、資源的に何度も攻撃するのは厳しいし結果もダイス運。イベントカードもあり、当然ランダムに発生するのでダイス運も含め運に翻弄されるゲームといえる。ダイス振ってわいわいやるのが正しい遊びかただ。箱庭を作っている感はこの手のゲームとしてはかなりのもの。ただ、一部タイルが強すぎと思うのでそこは調整して欲しかった。
総合評価★★★★☆

ストラスブール

競り&陣取りゲーム。競りの結果によって街を取り合う。各自秘密目的カードがあり、勝利に大きく関わる。競りが独特で、全5ラウンドを24枚のパワーカードで競り合うが、各ラウンドにパワーカードを何枚使うかは各自の自由なのだ。ただ、陣取りパートの出来が良くない。もう少しジレンマを感じられると良かったと思うのだが。そういう意味でちょっと惜しいゲームなのは確か。
総合評価★★★☆☆

キューバ

プエルトリコの流れを汲む戦術ゲーム。ちょっと前のゲームだが、面白いものは面白いということで。自分の農場を経営して産物を輸出したり、建物の効果や法案で勝利点を獲得する。面白いのは建物で、自分の農場の一角を潰して建築するので代わりに産物や資源の産出量が低下するのだ。産物の産出は農夫のいる場所の縦横ラインからなので、農夫の配置や建物の配置にも頭を悩ませる。各ラウンドの最後に議会があり、通過した法案によって得られる勝利点も大きく変わる。議会で勝つには賄賂(金)が重要だったりして考える要素は多い。ルール分量は多いものの、体系化されており分りにくさはあまり無い。経営系ゲームの傑作といって間違いない。
総合評価★★★★★

キューバ攻略かどうか不明なもの

というわけで、何回か遊んで思ったこと。
勝利点を得るには建物、法案、出航の3種類が中心となる。各項目は対立しないので全項目からバランスよく点を取れるので、柔軟に対処したいところだ。一番点数になるのは出航で、産物1つが最大3点になるため、市長のタイミングは勝利点に大きく関わる。保管→次ターンの最初に出航、は黄金パターンだろう。
戦術で重要なのはどの建物を建てるか、何件建物を建てるか。建物は建てるたびに資源と産物の産出量が低下するので考えて建築する必要がある。一部の建物はコンボ要素もあるのでセットで運用しないといけなかったりする。
法案も懸案事項。特に、第3分類のお金持ってると勝利点、水持ってると勝利点は大きな差がつきやすい。第4分類で大きな影響を及ぼすのは市場法令2種で、これによって産物の出回り方がまるで変わってくる。賄賂禁止法案はタウンホールとコンボで法案をロックできるのでこれも注意したほうが良い。

キューバ建物評価

あくまで主観。環境しだいで強さは変わると思うので参考程度に。

セメント工場、製材所、ゴルフコース、修道院

資源や産物を1勝利点にする建物群。あまり建てたくない。資源や産物が余ることはほとんど無いので恩恵が薄いからだ。ゴルフコースとダムのコンボも何とか戦えるレベルでしかない。産物は真ん中の船に積んでも2点だし資源はそもそも買うことすらできない。市場法案であふれてくることも無いのだ。

ラム、タバコカフェ

加工品を2点にする建物群。一応2点になるので船の状況によっては必要になる。3点出航できるならもちろんそのほうが強い。加工品は倉庫にしまう必要が無いのも良いが、余分な手間がかかるのは覚悟して。あわてて建てる必要は無く、最後2ラウンドで動けば十分だろう。カットされる危険も低い。

大小支社

出航がらみの建物群。意外と強力で、市長役割を選択しなくても出航できることから船2隻に出航、加工即出航、市長を残して4金や投票に使ったり、と応用範囲は広い。

ホテル、宿屋

勝利点を得られる建物群。ホテルはもちろん強力で他の戦術を阻害しにくいのが素晴らしい。ただし、ホテル単体で勝つのは難しいので、上手く組み合わせたい。

雑貨屋、工房、資源小屋

何かを売ってお金を得られる建物群。ラムか葉巻が出せるなら売って6金取れる雑貨屋はぜひ欲しい。工房も産物売って4金なので産物多めならそれなりに有用。資源小屋は資源余りがほとんど無く売っても2金なので有用性は低い。

大銀行、銀行

資金を得られる建物群。大銀行は4金取れるのでハイパー強い。いろいろな戦術に対応しやすいから。ほとんどの場合1番手か2番手が建ててしまう。銀行は普通だが、それなりに役立つ。

葉巻、ラム工場

タバコを葉巻に砂糖をラムに加工する建物群。何人かはタバコ、葉巻加工作戦を取るだろうのでその場合は必須パーツ。船の様子を見ながら作りたい。唯一2枚ある建物なのであわてて建てる必要は無いが、序盤に建てないと活用は難しい。

闇市場

産物を加工品、あるいはその逆ができる建物。コストの高さが厳しい。産物なら何でもラムや葉巻にできるが、1回の起動で1個しか交換できないのはさびしい。コストが安ければ可能性はあったと思う。

ダム

水が出る建物。水法案の足しにしたり、産物の量産に貢献したり、ゴルフコースで点にしたりと応用範囲は広い良建物。どれか潰されても残りの作戦に移行できるように建物を建てるのが吉か。

教会

一番通されたくない法案を拒否できる建物。法案中心の作戦ならぜひ押さえたいところ。2ラウンド連続で同じジャンルの法案を拒否できないので注意。

タウンホール

投票権2票になる建物。賄賂禁止法案と併せての法案ロックが有名。それが無くても法案フェイズで他人にプレッシャーを与えられる。ただ、法案にこだわらないなら銀行を選んで2金もらったほうが良い。

灯台

未来の船を変更できる建物。コストに見合った弱さ。序盤に建てないと意味が無いが、序盤にこんな建物を建てている余裕は無いという結論しか出てこない。それとも1ターン目に建てるのがソリューションなの?