マリみて

アニメを見て、そういえば原作はどんな話だったっけ、と思い立ち久しぶりに無印を読み直す。なんだかんだ言っても面白い。で、いきおいでしばらく読んでいなかった新作も一通りチェック。そこで思ったのが、マリみてではじめてコバルト文庫を読んだ人は、マリみて以外のコバルト文庫も読むのであろうか? 読むとしたら何?

今野さんのもう一つのシリーズ。当方未読為、コメントはありません。

  • コバルト的メジャーな作家にいってみる
須賀しのぶ
比較的評価が高いのはこの人でしょう。キルゾーン(完結)、流血女神伝、と2つの代表作を持ちます。キルゾーンがすごいのは、巻が進むにつれて作者の力量が上がっていくのがわかる点です。最初の頃は、なんだこれと思うかもしれませんが、進むにつれて面白さが増していく貴重なシリーズと言えます。完結していますので、某作家のように、続きはいつ出るのか?と気をもまなくてすむのも高ポイントです。と言いながら、個人的に須賀しのぶのお薦めは、女子校サバイバルです。女子校を舞台にした学園ものですが、マリみてとは趣がちょっと違います。成り行きで、ラクロス部に入ることになった主人公の活躍する話だったと思います。細かいところは良く覚えていませんが、かなり昔なので。でも、小気味よいテンポで話が進むので、サクサク読めてよいと思います。現在、2巻まで発売中。続きが出る気配、まるでなし。
野梨原花南
この人がメジャーかと言われると、微妙な気がしますが、読んだことがあるということで、いちおう。ちょーシリーズが有名ですが、先に進むにつれて、いまいち感が飛躍的に増していくので、1巻だけ読めばいいかと。オススメは、逃げちまえ、とあきらめろ、の2作。痛快ドタバタコメディーに仕上がっており、映画のような勢いで話が進みます。こちらも、現在、2巻まで発売中。続きが出る気配はないんですが、最近、富士見ミステリー文庫で出した新作が、キャラクターの設定とかそれっぽいんで、今度読んでみようかと。
  • マイナーな人たち
小松由加子
機械の耳の人です。図書館戦隊ビブリオンの人でもあります。機械の耳は、これはコバルトで出すより、どこかの児童文学レーベルで出した方が良いんじゃないかと思える、ちょっとほのぼの、ちょっとファンタジーな話になってます。カップリングの中編はその度合いが更に高い話ですね。出たのはかなり前ですが、デビュー作とは思えない完成度の高さと思います。特に、物語全体から漂う雰囲気が非常に素晴らしいかと。文章で具体的に表現されているわけではないんですが、行と行の間が醸し出す空気の表現がうまいと思いました。ですが、いきなり完成度の高い作品でデビューしてしまうような作家は、なかなか次の作品が出なかったりするものです。この作家も例に漏れず・・・。
三浦真奈美
今はCノベルズファンタジアの人になってしまった三浦さんですが、デビュー以降、何年かはコバルトで書いていました。それで、コバルト時代の作品を読むと、今の作品とのギャップに人々は驚愕するわけです。初期のころは、本当にまっすぐ少女小説だったわけですから、現在の、歴史系の作風とはまったく違うわけです。で、そんな三浦さんがコバルトで出した最後のシリーズをここで推奨します。とても面白いんですが、いかんせん、バイクレースものというコバルト的にはありえないジャンルに走ったせいか、2巻までで止まっており、続きは出ていません。タイトルは「Run!」と「Fight!」の2作です。ストーリーとしては、少年漫画の王道を突き進む作りになっており、ひょんなことからバイクレースの世界に足を突っこむこととなった主人公、安室あさひ君の成長物語となっております。魅力としては、安室君の成長する過程が非常に上手に書かれている、レース中の描写が素晴らしい、といったところでしょう。

竹岡葉月

  • クラシックにいってみる

氷室冴子
丘の上のミッキー

  • サブテキスト

紺野キタ

続きは気が向いたら追加します。たいへんだな、こりゃ。

2月8日 ちょこっと修正、追加。こっそり仕事の合間に。
2月12日 ちょこっと修正、追加。