宝石商とサンクトペテルブルグ

新しいボードゲームを買いました。条件として、あまり場所を取らないこと、そしてルールができるだけシンプルなこと、ということで検討した結果、上記2種類を購入。まあ、「宝石商」に関しては、「天参地下友の会」でのリプレイを見て面白そうだったので、買うことは決まっていたけど、せっかく通販するなら2種類ぐらい買わないともったいないと思い、レビューを見て「サンクトペテルブルク」を購入。以下感想。

  • 宝石商

いわいる、競り系のゲーム。仲間内の受けはいまいち良くないけど、個人的にはすごく気に入っている。他人の行動を予測し、いかに、他プレーヤーを出しぬくのかが勝敗の分かれ目。目標ははっきりしているし、比較的テンポ良く進むので、だれることもそれほどないと思う。ただ、競りの局面で悩み出すと時間がかかってしまうのがちょっと残念。某レビューにあったが、宝石をたくさん持っていれば、ボーナスがもらえるタイミングがあるけれど、最終的な宝石の数は、実は得点に全く影響しない、というのがこのゲームの肝心なところで、つまりは、必要なときに必要なものを持っているか、という在庫管理の基本が求められるゲームである、との評はまさに的を得ている。毎回、他のプレーヤーのカードを精査し、手持ちの宝石を確認し、自分はどの宝石でトップを取るのか、宝石はあきらめてお金やイベントに走るのか、といった局面での判断が重要である。いらないと判断した宝石は、競りでどんどん使ってしまおう。まあ、見た目でダイナミックに場が動くわけではないし、ルールがシンプルな分、深い読みが必要なので、そのあたりがいまいち受けが悪い要因かもしれない。

開発、発展系のゲーム。サイコロの使わないカタンと考えればわかりやすい。ゲームが進むにつれて、飛躍的に収入が増えていくところも、カタンと似ている。仲間内での受けが妙にいいんだけど、個人的には最適解が見えつつあるのと、どう転んでも運ゲーにしかならないので、イマイチ好きにはなれない。とはいえ、局面で正しい行動ができないと、あっさり負けてしまうんで、ある程度の熟練は必要なゲーム。カタンのように交渉も無いし、他人の妨害手段が限られているため、そういうのが好きな人にはあまり向いてないと思う。ただ、自分の町が発展していくのを見ていくのは楽しいものだし、他人の邪魔があまり入らないということは、着実に手が進むということでもあるので、ストレスはたまりにくいかも。まあ、負けたら、運ゲー最高と叫んで逃げ出せばいいことだし。