おまえ、タイムリープしてねえ?

Time waits for no one

結局、現時点では5回観てます。ばかですね。自分でもあり得ないと思います。何でこんなに観に行っているんでしょうか。もちろん、面白いからなんですが。
1回目は前情報カットして*1観に行って、何も考えずに面白く観ました。2回目以降は細かい描写とか、前回気になったところとか、そういったところを中心に観る感じで。
また、この映画に関しては、ネットで盛り上がっているというのもあって、考察とか感想とかがかなり多く載せられてます。そういったものを見て気分を盛り上げたり、ここは良かったよと思い返してみたり。
つまり、「ときかけ」では、ネットを通した感動の共有、が非常に重要な役割を果たしている、ということらしいです。
「アニメ「時をかける少女」ヒットを後押ししたブログ(9/15)」
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/ishinabe/20060914nf99e000_14.html
こちらに詳しく書いてあるので、気になる方はどうぞ。

感想リンクとか

そーゆーわけで、ちょっといろいろあさっていたら、面白い感想を見かけたので貼ってみます。
この夏は「時をかける少女
http://yasukun-create.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_627d.html
1972年へ「タイムトラベラー」
http://yasukun-create.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/1972_e193.html
時をかける(日本の)少年少女
http://yasukun-create.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_8cb9.html
時をかける(元)少年少女
http://yasukun-create.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_4339.html
真琴の少年分岐点
http://yasukun-create.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_1fce.html
以上は全部同じ人が書いたものです。
内容的には、3人の関係および、他のキャラクターとの関係に焦点を当てて、物語の構造をちょっと分析してみました、な内容です。少女マンガとの対比や主人公のキャラクター造形について詳しく書いてあります。
面白かったのは、「真琴の少年分岐点」にありますが、いかにして主人公「真琴」は少年から少女へと変化したのか、とのくだりですね。気になる方はみてくだされ。
もう一個はこちら。
時をかける少女」(量子論*2的視点から)
http://tenchyo.seesaa.net/article/21655961.html
http://tenchyo.seesaa.net/article/21983805.html
見ての通り、「ときかけ」を量子論的視点で分析しています。前の感想と全然方向性が違いますね。
最も、上記感想には個人的にちょっと異論もあって、
(以下引用)
自分が未来から持ち帰った知識によって、ある程度は方向性を定められるけれど、結局はランダム選択とほとんど変わらない。
(引用終)
の部分だが、それじゃ「バタフライ効果*3はどうするんだ、とか思ったりした。
でも、よく考えてみると、映画自体も「バタフライ効果」をあまり考慮していないというか、考えてたら大変すぎるとか、繰り返しの面白さが無くなるとか、そういうことに気がついたので、別段上の解釈でも問題ないという結論に達した。

ネタバレとか

  • 何回も観た結果によって導き出された結論のうちのいくつか

    • 最も気に入っているのは、タイムリープする回数が残っていることに気がついた「真琴」が、最後のタイムリープをするシーンだ。あの夜の街を背景にジャンプするシーンは、挿入歌の「変わらないもの」の良さとあいまって、屈指の名シーンになっていると思う。
    • 主題歌、挿入歌は神。前述のシーンで流れる「変わらないもの」と、エンディングでの「ガーネット」は映画史上に残る名曲。どこかで見た説だが、「ガーネット」の歌詞は「真琴」の心情を表現している、とあり、たしかに良く歌詞を聴いてみるとまさしくその通りだと思う。
    • ネタになるセリフが多いことでも有名なこの映画ですが、一番好きなのは、前述のシーンと関係あるのですが、魔女おばさんの「待ち合わせに遅れてきた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ」。これ。「真琴」の性格を非常に上手く表現していると思うし、実際走って迎えに行くわけだし。しかし、「魔女おばさん」とは良く名付けたと思うなあ。このセンスにも脱帽。
    • シュレディンガーの猫*4ゲスト出演している。時が止まった空間で「千昭」と「真琴」が会話するシーンでちょこっと。猫とハンマーとガラスの瓶が段ボールに入れられているシーンが映るのだ。どう考えても「猫」以外に考えられない
    • この映画の魅力として、主人公「真琴」の表情が非常に豊かなことが挙げられると思うのですよ。くるくる変わる表情を見ているだけでも飽きないし、感情の表現がわかりやすく、ストレートなのもポイントが高い。このような表現で、主人公「真琴」に共感しやすくなり、映画に没頭できるのかなと思うけど。
    • 5回中3回は地元の映画館に行ったんですが、がらがらでした。まあ、立地条件があまり良くない場所とは思いますが、それにしてもとても少なかった。いくらネット上で盛り上がっているといっても、一部の人しか知らないんだと実感しました。シネコンとかでやればもっと人が集まったとは思うんですけどね。

そんなこんなです。観てない人は絶対観るべし。

10月20日加筆修正